幻の3連覇を勝ち取る野球ゲーム
「パワフルプロ野球 2013 WBC」は今年開催されたワールド・ベースボール・クラシックを題材とした本格野球ゲームだ。
今までのパワプロを遊んできた人と、そうじゃない初見の人とで評価が分かれそう。
WBCに出場していた全16チーム447人の実名選手が登場するその臨場感。
シリーズでおなじみの投手&打者パートの操作感もほど良く、第一ラウンドから決勝までの白熱した大会を味わえる。
ただ、従来のパワプロに含まれていたチーム作りやキャラ育成要素が完全に排除されているのが残念でならない。
期間的なお祭り作品としては及第点な野球ゲームになっている。
白熱の試合に挑め!
選べるモードは、大会出場チームの中から2つ選んで1試合行う「エキシビジョン」。
第一ラウンドから決勝までの流れを体験できる「チャンピオンシップモード」の2種類だ。
各試合では投球時の球種やコースを指定でき、ミートカーソルを動かしてバットを振るバッティングアクションも楽しめる。
とくにバッティングはカーソルが自動でボールを追尾する「ロックオン」設定になっているため、タイミングを合わせるだけでヒットを打てる。
また、投手と打者パートごとに作戦を指定してサクサク試合を進めるシミュレーションモード「高速試合」が搭載されているため、タッチパネル操作に慣れていない人でも気軽に遊べる。
育成要素の抹消には不満が残る
実名選手が使えるうえに操作感が良い、という点ではパワプロらしい。
しかし、今作にはチーム編成を行うパートや育成システムなどがまったくない。
チャンピオンシップモードについても自由にPoolを決めることができず、すでに編成された選手たちについても「パワーヒッター」や「四球男」といった細かいスキルの詳細を確認できない。
AやBといった能力記号だけでは味気ないんだよ。
俊足巧打なのか豪腕四球男なのか、スキルを見て選手を知るのもパワプロの楽しみなんだけど、なぜに省いたんだろうか。
とくに、今作のウリであるはずの各国の選手のデータは、普段見慣れていない分、充実させてほしかった。
代表選手の選択からはじめられる侍ジャパンモードでもあれば評価できるのだが、今までのパワプロを知っているがためにがっかりしたアプリだ。
ゲームの流れ
モードは1試合だけ対戦する「エキシビジョン」と、各リーグに分かれて優勝を目指す「チャンピオンシップ」の2種類。
チャンピオンシップモードは各リーグの組み合わせを抽選で決めることができる。
優勝、準優勝チームがそろうPoolに日本がいたらどうなったか、というif設定も可能だ。
投球操作は他のパワプロシリーズと同じく、ストレートや変化球、スローボールなどを設定してコースを指定する。
CPU相手にはスローボールが効果的。
打者は、投球に合わせてミートカーソルを動かして打つマニュアル操作か、ミートカーソルが自動で動くロックオンかを選べる。
タッチパネルの操作性を考えるとロックオンの方が快適。
通常の操作の他に、作戦だけを入力して試合を行う高速試合モードも搭載されている。


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